『イサン』あらすじ全話を結末まで！登場人物の運命と史実の違いも紹介

韓国史劇の金字塔として、今なお多くのファンに愛されるドラマ『イサン』。その壮大で波乱に満ちた物語の、始まりから結末までを深く知りたいと思いませんか？

父の悲劇的な死を乗り越え、幾度となく命を狙われながらも、民のための理想の王を目指したイ・サン。彼を支えた仲間たちとの絆。

そして最愛の女性ソンヨンとの切ないロマンスは、多くの視聴者の心を掴んで離しません。

さらに複雑な人間関係がわかる登場人物の紹介から、最終回の結末、史実との違いや名言まで、ドラマを深く楽しむための情報を一挙にまとめました。

すでに視聴済みの方は感動を再確認するために、これから観る方は物語の全体像を掴むために、ぜひ本記事をお役立てください。

ドラマ『イサン』あらすじ全話を徹底解説

まずは物語の全体像を掴むために欠かせない、あらすじや登場人物といった基本情報から見ていきましょう。次の構成順に解説します。

• 「イサン」の簡単なあらすじと基本情報
• 主要登場人物とキャスト【相関図付き】
• 全話あらすじ一覧（ネタバレあり）
• 【最終回の結末】主要人物のその後と運命（ネタバレ解説）
• 視聴者の感想・評価まとめ

『イサン』の簡単なあらすじと基本情報

韓国ドラマ「イサン」は、朝鮮王朝史上、もっとも波乱の生涯を送ったとされる第22代王・正祖（チョンジョ）の人生を描いた歴史エンターテイメントです。

父が陰謀によって死に追いやられる悲劇を乗り越え、民のための「聖君」を目指す物語は多くの視聴者の心を掴みました。

壮大なストーリーと身分を超えた絆

このドラマの魅力は、主人公イ・サンが幾度となく命を狙われながらも、仲間との絆を信じて困難に立ち向かう力強い姿にあるでしょう。

例えば、幼い頃に出会ったソン・ソンヨンやパク・テスとの身分を超えた友情は、物語全体を貫く感動的なテーマとなっています。

全77話という長さについて

もちろん、壮大な物語であるため、人によっては長すぎると感じたり、ストーリー展開がゆっくりに感じられたりするかもしれません。

しかしその長さこそが、各登場人物の心情や人間関係の変化を深く味わうことにつながるといえるでしょう。

「イサン」基本情報

項目	内容
制作国	韓国
総話数	全77話
放送年	2007年～2008年
監督	イ・ビョンフン（『宮廷女官チャングムの誓い』『トンイ』）
脚本	キム・イヨン

主要登場人物とキャスト【相関図付き】

「イサン」の物語を深く理解するためには、個性豊かな登場人物たちの関係性を知ることが欠かせません。

主人公イ・サンを中心に誰が味方で誰が敵なのか、そしてどのような想いが交錯しているのか。まずは相関図で全体像を掴むことをオススメします。

特に物語の鍵を握る主要な人物とそのキャストを以下にご紹介します。

役名	俳優名	役柄の簡単な説明
イ・サン／正祖	イ・ソジン	主人公。父の悲劇を胸に、民のための理想の王を目指す。
ソン・ソンヨン	ハン・ジミン	図画署の茶母。絵の才能に溢れ、サンと身分を超えて愛し合う。
パク・テス	イ・ジョンス	サンの幼馴染。生涯をかけてサンを守る護衛官となる。
英祖（ヨンジョ）	イ・スンジェ	サンの祖父である国王。厳格さの裏に深い愛情を隠している。
貞純王后	キム・ヨジン	英祖の継妃。老論派を率い、サンと激しく対立する最大の政敵。
ホン・グギョン	ハン・サンジン	サンの側近。卓越した知略でサンを支えるが、後に権力に溺れる。
孝懿王后	パク・ウネ	サンの正室。心優しく、常にサンやソンヨンを温かく見守る。

主人公を支える仲間と人間臭い側近

主人公イ・サンは、強いリーダーシップと人間的な温かみを併せ持つ魅力的な王として描かれます。そして彼を支えるソンヨンとテスとの絆は、このドラマの大きな見どころといえるでしょう。

一方でソンヨンの控えめな性格に、物足りなさを感じるという意見もありますが、それも彼女のキャラクターの一面です。

またサンの側近ホン・グギョンは、その栄光と悲劇的な転落を通して、権力が人を変えてしまう恐ろしさを見事に体現しました。

全話のあらすじ一覧（ネタバレあり）

ここからは、ドラマ「イサン」全77話の物語の重要な部分のあらすじを、大きな流れに沿ってご紹介します。視聴前の方はご注意ください。

物語は大きく「序盤」「中盤」「終盤」の3つのパートに分けることができます。

序盤｜サンの幼少期と仲間との出会い（第1話～第20話頃）

物語は主人公イ・サンの父・思悼世子が、政敵の陰謀により米びつに閉じ込められ非業の死を遂げる衝撃的な場面から始まります。

父を助けようとするなかで、サンは宮女見習いのソン・ソンヨン、内侍見習いのパク・テスと出会いました。そして「必ず守り合う」という固い約束を交わします。

しかしサンの即位を阻もうとする勢力による暗殺の脅威が、早くも彼らに迫ります。

中盤｜世孫としての試練と王への道（第21話～第45話頃）

青年に成長したサンを、貞純王后を中心とする老論派の執拗な陰謀が襲います。

やがて祖父・英祖が崩御し、数々の試練の末、サンはついに朝鮮第22代王・正祖として即位します。

終盤｜王としての改革と愛する人々との運命（第46話～最終話）

王になったサンは、身分に関わらず才能ある者を登用する改革や、新都市・水原華城の建設といった理想の政治を推し進めます。

私生活では多くの障害を乗り越え、ついにソンヨンを側室として迎えました。しかしサンの右腕であったホン・グギョンが、権力に溺れ悲劇的な末路を辿ります。

また最愛のソンヨンも病に倒れるなど、公私にわたって次々と大きな悲しみがサンを襲うのでした。

【最終回の結末】主要人物のその後と運命（ネタバレ解説）

多くの困難を乗り越えた登場人物たちは、どのような結末を迎えたのでしょうか。ここでは特に視聴者の関心が高い、主要人物の運命について詳しく解説していきます。

イ・サン（正祖）の最期

民のための改革に生涯を捧げたサンは、多くの業績を残しました。しかしその志半ばで病に倒れ、49歳でこの世を去ります。

最終話では、自身の死期を悟りながらも最後まで政務に没頭する、孤高の王としての姿が描かれました。

そして病床で若くして亡くなった、最愛の女性ソンヨンの幻と再会する感動的なシーンは、多くの視聴者の涙を誘ったことでしょう。

ソン・ソンヨンの死と愛の行方

サンと結ばれ、待望の王子（文孝世子）を産んだソンヨンでしたが、その幸せは長くは続きませんでした。

まず愛する息子をはしかで失い、さらに自身も第二子を懐妊中に重い肝臓の病にかかってしまいます。

お腹の子への影響を考え薬を拒んだ彼女は、サンの腕の中で静かに息を引き取りました。

パク・テスのその後

「テスは死んでしまうのか？」と心配する声も多かったですが、彼は最後まで生き抜きます。

幼い頃の約束どおり、生涯をかけてサンに忠誠を尽くし、彼のもっとも信頼できる友であり続けました。

サンの死後は、その息子である新しい王・純祖の護衛官となり、亡き友の遺志を見守っていく姿が描かれています。

ホン・グギョンの悲劇的な末路

サンのもっとも有能な側近であったホン・グギョンは、権力を手にしたことで徐々に変わってしまいます。

最終的には王妃暗殺という大罪を企てたことが発覚し、かつての主君サンによって裁かれることになりました。サンは苦悩の末に死罪を免じ流刑とします。

ホン・グギョンは流刑地で病死するという、栄光からのあまりにも悲しい結末を迎えるのでした。

補足｜最終回に登場した王子は誰の子？

最終話でサンが教育していた幼い王子は、ソンヨンの子ではありません。

スビンパクシの息子は、後の第23代王・スンジョ（純祖）となる人物です。

ドラマの制作上の都合で、この新しい側室の登場シーンはカットされたため、多くの視聴者が「この子は誰？」と疑問に思ったようです。

視聴者の感想・評価まとめ

ドラマ「イサン」は、放送から長い年月が経った現在でも、多くの韓国時代劇ファンから名作として語り継がれています。

ここでは実際に視聴した人々の感想や評価を、良い点と少し気になった点に分けてご紹介しましょう。

良かった点｜重厚なストーリーと魅力的な登場人物

まずもっともも多く見られたのは、「全77話と長編ながら、最後まで飽きさせない重厚なストーリーが素晴らしい」という肯定的な意見です。

また主人公イ・サンだけでなく、「サンの護衛官テスの忠誠心に感動した」「権力に翻弄されるホン・グギョンが人間臭くて印象的」など、個性豊かな脇役たちの魅力に言及する声も少なくありません。

気になった点｜物語の長さやヒロインへの評価

一方で、物語の長さや展開については、いくつかの異なる意見も見受けられます。

例えば、「77話はやはり長すぎて、途中で中だるみを感じた」という感想や、「終盤の展開が少し駆け足で、もう少し丁寧に描いてほしかった」という声がありました。

もちろんこれらの点は、個人の好みに左右される部分が大きいでしょう。

総じて「イサン」は、見応えのある人間ドラマと歴史ロマンを存分に楽しめる作品として、多くの視聴者の心に残っているようです。

『イサン』あらすじ全話をもっと楽しむ情報

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幼い頃 何者かの陰謀⚔により
王になるはずだった父を失った イ・サン

父を救えなかった無念の気持ちを胸に
祖父からの厳しい教え✒に耐え
聖君へと成長していく物語📗

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物語のあらすじを掴んだ上で、さらに『イサン』の世界に浸るための次のような豆知識や、視聴に役立つ情報をご紹介します。

• ドラマと史実の違いは？実在した正祖の生涯
• 「イサン」の名言・名セリフ集
• ドラマ「イサン」の視聴方法
• 「イサン」に関するよくある質問（FAQ）

ドラマと史実の違いは？ 実在した正祖の生涯

「イサン」は実在した王・正祖の生涯を基にしていますが、物語をより魅力的にするため、多くの創作や脚色が加えられています。

史実との違いを知ることで、ドラマをさらに深く楽しむことができるでしょう。

イ・サン（正祖）の人物像

ドラマのサンは、文武両道で人情味あふれる英雄的な王として描かれています。

史実の正祖も、学問を愛し数々の改革を行った優れた王であったことは間違いありません。

ただ実際は、よりクールで学者肌な一面が強かったとされています。

また常に暗殺の脅威に晒されていたため、非常に用心深い人物だったようです。

ソンヨン（宜嬪成氏）とのロマンス

ドラマの中でもっとも大きな脚色といえるのが、ソンヨンとの関係です。

サンとソンヨンは、図画署で働く幼馴染として描かれています。しかし史実の宜嬪成氏（ソンヨンのモデル）は、サンの母・恵慶宮に仕える宮女（女官）でした。

正祖が生涯でもっとも愛した女性とされていますが、幼馴染という運命的な設定は、ふたりのロマンスをより劇的に見せるための創作といえます。

その他の主要な脚色

サンの生涯の友であり護衛官として活躍したパク・テスですが、彼のような人物が実在したという明確な記録は見当たりません。

彼の存在はサンとソンヨンの絆を強く描き、友情というテーマを加えるための、ドラマオリジナルの重要なキャラクターと考えられます。

ドラマではサンとの深い信頼関係や、彼の内面的な葛藤がより丁寧に描かれ、物語に人間ドラマとしての深みを与えているのです。

「イサン」の名言・名セリフ

ドラマ「イサン」には、登場人物たちの生き様や信念が凝縮された、心に響く言葉が数多く登場します。そのなかでもっとも印象的な名言は次の言葉です。

イ・サンの言葉である「聖君になれ」。これはサンの父・思悼世子が死の間際に遺した言葉です。

サンのすべての行動は、民のための理想の王「聖君」になるという、この誓いに基づいています。

時代劇ならではの言葉遣い

「송구하옵니다（ソングハオムニダ／恐れ入ります）」

「성은이 망극하옵니다（ソンウニ マングカオムニダ／ご恩、極まりなく存じます）」。

こういった時代劇特有の丁寧な言葉遣いも、ドラマの魅力のひとつです。これらの言葉が宮廷の厳かな雰囲気を、より一層引き立てています。

「イサン」はどこで見られる？｜お得情報

「イサン」のあらすじを読んで、実際にドラマを観てみたくなった方もいるのではないでしょうか。

ここでは2025年6月現在における、「イサン」を視聴できる主な方法をご紹介します。

動画配信サービス（VOD）で観る

自分のペースで一気に視聴したい方には、動画配信サービスがもっともも便利です。U -NEXTでは見放題作品として配信されています。

またAmazonプライムビデオでは、「チャンネル追加」などのオプションで視聴可能になる場合があります。

ただし配信状況は随時変更されるため、契約前に各サービスの公式サイトで最新の情報を確認することをオススメします。

DVDで観る（レンタル・購入）

動画配信サービスを利用していない方でも、DVDで視聴する方法があります。

DVD版の大きなメリットは、日本語吹き替え版が収録されている点でしょう。

お近くのレンタルショップのほか、TSUTAYA DISCASのような宅配レンタルサービスも利用できます。

テレビの再放送を待つ

「イサン」は非常に人気が高く、これまでもBS日テレやテレビ東京、その他CS放送などで繰り返し再放送されてきました。

今後もどこかのチャンネルで、再放送される可能性は十分に考えられます。

テレビでのんびり楽しみたい方は、各放送局の番組情報をこまめにチェックしてみてはいかがでしょうか。

「イサン」に関するよくある質問（FAQ）

最後にドラマ「イサン」に関して、多くの方が抱く疑問点について、Q&A形式でお答えします。

Q1. 「イサン」は全何話ですか？

A1. 全77話です。当初は全60話の予定でしたが、韓国での放送当時に非常に人気が高かったため、視聴者の要望に応える形で17話も延長されました。

延長された部分では、特に主人公サンとヒロイン・ソンヨンのラブストーリーが、より丁寧に描かれたといわれています。

Q2. 物語の時代背景はいつですか？

A2. 18世紀後半の朝鮮王朝が舞台です。

物語は、第21代王・英祖（ヨンジョ）の治世の終わり頃から始まり、その孫である第22代王・正祖（チョンジョ）、つまりイ・サンの治世が中心となります。

両作品を観ると、歴史の繋がりがより深く楽しめます。

Q3. 結局、黒幕は誰だったのですか？

A3. 物語最大の黒幕は、貞純（チョンスン）王后とその背後にいる老論（ノロン）派という政治勢力です。

貞純の行動はサン個人への憎しみというよりも、サンの進める改革によって自分たちの政治的な権力が失われることを恐れたためでした。

サンの父・思悼世子を死に追いやる陰謀から、サン自身の暗殺計画まで、物語のほとんどの悲劇の裏には彼女たちの存在がありました。

Q4. 「イサン」が好きな人にオススメの他の韓国時代劇は？

A4. 「イサン」の世界観に魅了された方なら、きっと楽しめる作品をいくつかご紹介します。

ひとつは、同じイ・ビョンフン監督が手掛けた『宮廷女官チャングムの誓い』や『トンイ』です。

※「宮廷女官チャングムの誓い」の詳細は、こちらの記事で取り上げています。

また同じく正祖（イ・サン）の時代を描いた、『赤い袖先』もオススメです。

「イサン」が王の生涯を追う大河ドラマであるのに対し、『赤い袖先』はソンヨンにあたる女性とのロマンスに、より焦点を当てて描かれています。視点の違いを比較してみるのも面白いでしょう。

「イサン」あらすじ全話ガイドの総まとめ

本記事では、ドラマ「イサン」の全話あらすじから、登場人物の運命、史実との違いまでを詳しく解説しました。

主人公イ・サンが貫いた正義と、彼を支えた人々の深い愛情や友情。そして、権力に翻弄される人々の人間模様が、この物語に圧倒的な深みを与えています。

最後に重要なポイントを箇条書きでまとめます。

• ドラマ「イサン」は朝鮮王朝第22代王・正祖の生涯を描いた物語である
• 全77話で構成されるイ・ビョンフン監督の長編歴史ドラマである
• 主人公イ・サンは父の悲劇を乗り越え、民のための理想の王を目指す
• ヒロインのソンヨンは図画署の茶母から王に愛される側室となる
• パク・テスはサンとソンヨンを生涯支え続ける、固い絆で結ばれた友である
• 物語の最大の敵は、貞純王后が率いる老論派という政治勢力である
• 物語はサンの幼少期、世孫時代、王としての治世の3部構成で進む
• 腹心であったホン・グギョンは、権力に溺れ悲劇的な最期を迎える
• 最愛の女性ソンヨンは、サンとの子を産んだ後、病により若くして亡くなる
• 主人公サンもまた、多くの改革を成し遂げた後、志半ばで生涯を閉じる
• ソンヨンの設定やテスの存在は、史実を基にしたドラマ独自の創作である
• 視聴者からは重厚なストーリーと、個性豊かな登場人物が高く評価されている
• 視聴は動画配信サービスやDVD、テレビの再放送などで可能である

本ガイドが、あなたの『イサン』鑑賞体験をより豊かで感動的なものにする一助となれば幸いです。