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この記事でわかること
✓ 20年という歳月をまたぐ「生首風鈴事件」から連続殺人事件までの詳細な物語の流れ
✓ 各事件の犯人が誰で、その動機は何だったのかという謎の答え
✓ 物語の根底にある、法眼家と五十嵐家の世代を超えた複雑な血縁関係と悲劇の真相
✓ 原作小説と有名な映像化作品における、犯人像などの決定的な違い
名探偵・金田一耕助が挑んだ「最後の事件」を、あなたはご存知ですか?
横溝正史の最高傑作の1つ『病院坂の首縊りの家』。それはおどろおどろしい猟奇殺人と、三世代にわたる一族の血縁が複雑に絡み合う、壮大な謎に満ちた物語です。
なぜ事件は20年もの間、迷宮入りしたのか? 天井から吊るされた「生首」の謎、そして物語を支配する「血の呪い」の正体とは?
この記事では、ネタバレを避けたい方にも楽しんでいただけるよう、丁寧なあらすじをご紹介。
さらに事件の犯人や動機、衝撃の結末といった核心に迫る完全解説まで、物語の魅力を余すところなくお届けします。

さあ、金田一耕助がもっとも長く苦しんだ、血塗られた迷宮へ足を踏み入れてみましょう。
『病院坂の首縊りの家』のあらすじと基本情報

この章では次の構成にて、物語の重要な部分には触れずに作品の魅力をご紹介します。
- 簡単なあらすじ【ネタバレなし】
- 登場人物と複雑な家系図
- この物語が「ややこしい」と言われる理由
- 病院坂の首縊りの家はどこで見れる
簡単なあらすじ【ネタバレなし】
この物語は、名探偵・金田一耕助が挑んだ「最後の事件」として知られています。
昭和28年、ある写真館の青年が金田一のもとへ奇妙な依頼を持ち込みました。それはかつてある女性が、自ら命を絶ったことから「病院坂の首縊りの家」と呼ばれる不気味な廃墟でのこと。
そこで結婚写真を撮影してほしい、という奇妙な依頼だったのです。
時を同じくして、金田一のもとには別の依頼も舞い込みます。
その廃墟を所有する旧家の女主人・法眼弥生(ほうげん やよい)から、行方不明になった孫娘・由香利(ゆかり)を探してほしいというものでした。
惨劇の幕開け「生首風鈴事件」
一見、無関係に見えたふたつの依頼。しかし調査を進める金田一の前で、あの廃墟で世にも恐ろしい事件が発生します。
天井から吊り下げられた、まるで風鈴のような「生首」が発見されたのです。
複雑に絡み合う人間関係の謎は解けないまま、事件は一度迷宮入りとなります。そして20年後、忘れ去られたはずの過去が、再び新たな惨劇を引き起こすことに。

金田一耕助をもっとも長く苦しめた、世代を越える壮大な謎が、今、幕を開けます。
登場人物と複雑な家系

『病院坂の首縊りの家』の物語を深く味わう上で欠かせないのが、登場人物たちの「複雑な人間関係」です。
この物語は、誰が犯人かを探すのと同時に、「誰が誰の血を引いているのか」を探る物語でもあります。
物語の鍵を握る3人の女性
物語の中心となるのは、旧家である「法眼家」と、それに関わる「五十嵐家」の一族です。
特に物語の鍵を握るのは3人の女性たち。1人は悲劇のヒロインともいえる法眼家の女主人・法眼弥生です。
そして彼女の孫娘で失踪中の法眼由香利(ほうげん ゆかり)と、彼女と瓜二つの容姿を持つ謎の女性・山内小雪(やまうち こゆき)が続きます。

この由香利と小雪、実は「叔母と姪」という血縁でありながら、なぜか瓜二つなのです。
この奇妙な事実が、事件をさらに混乱させます。
戸籍と血縁の歪み
この家系はなぜ複雑なのでしょうか。
それは本妻と妾(めかけ)の間に生まれた子ども、養子縁組、親の世代の再婚などが幾重にも重なっているからです。
その結果、「戸籍上の親子」と「血の繋がった親子」が食い違うという、歪んだ状況が生まれています。
一見するとただややこしいだけに見えるかもしれません。しかしこの入り組んだ血の繋がりこそが、20年にもわたる事件の根深い動機に繋がっていくのです。
隠された嫉妬や許されない愛情、何代にもわたる憎しみ。そうした人間のどろどろとした感情が、この家系図にはびっしりと書き込まれています。
この関係性を少し知っておくだけで、物語の奥深さが格段に増すでしょう。
この物語が「ややこしい」と言われる理由

『病院坂の首縊りの家』がミステリーファンの間で「シリーズ屈指のややこしさ」といわれるのには、いくつかの明確な理由があります。
理由① 複雑すぎる血縁関係
第一に、前述した「複雑すぎる血縁関係」です。本妻の子や妾の子、養子縁組に隠された親子関係などが、まるで網の目のように張り巡らされており、物語の真相に深く関わっています。
理由② 20年という時間の壁
第二に、物語が「20年という長い時間」をまたいでいる点でしょう。

物語は昭和28年の「生首風鈴事件」で一度幕を閉じ、20年後の昭和48年に再開します。
登場人物たちは歳を重ね、立場が変わっているため、読者は2つの時代の出来事を頭の中で結びつけながら真相を追う必要があります。
理由③ 多くの登場人物と瓜二つの存在
さらに、「多くの登場人物」と「瓜二つのキャラクター」の存在が挙げられます。
法眼家や五十嵐家だけでなく、写真館の一家やジャズバンドの仲間まで、多数の人物が物語に関わってきます。
その上、鍵を握る2人の女性がそっくりなため、「今、話しているのは一体どちらなのか?」と読者を巧みに混乱させるのです。
すべてが絡み合う物語の構造
これらの要素が複雑なパズルのように絡み合っているため、読者は全体像を掴むのに苦労するかもしれません。しかし、この「ややこしさ」こそが本作の最大の魅力です。
複雑に絡み合った糸が、金田一耕助によって一本の線に解き明かされていく終盤のカタルシスは、まさに圧巻の一言。
難解だからこそ、挑戦しがいのある傑作といえるでしょう。
病院坂の首縊りの家はどこで見れる

この複雑で魅力的な物語は原作小説だけでなく、映画やドラマでも楽しむことができます。ご自身のスタイルに合わせて、ぜひ作品の世界に触れてみてください。
【原作小説でじっくり読む】
物語の隅々まで味わいたい方は、原作小説がおすすめです。
- 出版社:角川文庫(上・下巻)
- 形態:紙の書籍、電子書籍(コミックシーモアなど)
全国の書店やオンラインストアで手軽に入手できます。特に電子書籍なら、気になったときにすぐ読み始められます。
【映画で映像美と共に観る】
横溝正史ミステリーの独特な雰囲気を映像で楽しみたい方には、1979年に公開された市川崑監督、石坂浩二主演の映画版が有名です。
■メディア
Blu-rayやDVDが販売されています。
■動画配信サービス
U-NEXTなどのプラットフォームで見放題配信されているほか、Amazonプライム・ビデオなどでレンタル視聴が可能です。
【テレビドラマで楽しむ】
本作は、古谷一行が金田一耕助を演じるテレビドラマシリーズなど、複数回映像化されています。
ただしドラマ版は、原作から設定が大きく変更されている場合もあるため、違いを楽しむのも一興です。
※動画配信サービスの状況は変更されることがあります。視聴前には各サービスの公式サイトで最新情報をご確認ください。
『病院坂の首縊りの家』あらすじをネタバレ解説

ここから先は、物語の重要な部分に迫る「ネタバレあり」の章です。次の構成にて、物語の深層を余すところなく解説していきます。
- ラストシーンまでの詳細あらすじ【ネタバレ】
- 犯人は誰?動機と全てのトリックを完全解説【ネタバレ】
- 映像化作品(映画・ドラマ)と原作小説の違いを徹底比較
- 『病院坂の首縊りの家』に関するQ&A
ラストシーンまでの詳細あらすじ【ネタバレ】
【注意】ここから先は、物語の結末を含むすべての謎の真相に触れています。
昭和28年、名探偵・金田一耕助のもとに舞い込んだ2つの奇妙な依頼。それが、20年にもおよぶ悪夢の始まりでした。
第一部|生首風鈴事件(昭和28年)
事件の発端は山内敏男と小雪兄妹の、法眼家に対する復讐計画でした。彼らは母・冬子を死に追いやった法眼家を憎み、その血を引く孫娘・由香利(小雪と瓜二つ)を標的にします。
しかし計画の最中、由香利は敏男との争いの末に頭を強く打ちつけ、不慮の事故で亡くなってしまいました。
自らも致命傷を負った敏男は最後の呪詛として、自分の首を切り落とさせます。そして母が命を絶った「首縊りの家」に、風鈴のように吊るすよう小雪に命じました。
これが世にもおぞましい、「生首風鈴事件」の正体だったのです。
そこに現れたのが法眼家の女主人・弥生でした。弥生は亡くなった孫(由香利)の遺体と、絶望に打ちひしがれるもう1人の孫(実は弥生の血を引く小雪)を発見します。

法に委ねれば小雪までもが罪に問われる。そのジレンマの末、弥生は法を捨て血の繋がりを選びました。
弥生は殺人を犯してはいません。ただ小雪を守るため、由香利の遺体を隠したのです。そして敏男の死が、復讐のための自殺に見えるよう、偽装工作に協力しました。
その後小雪は姿を消し、事件は20年間、深い闇の中に葬られます。
第二部|20年後の連続殺人(昭和48年)
昭和は高度経済成長期を迎え、世の中が大きく変わった昭和48年。人々が過去を忘れかけた頃、止まっていた事件の歯車が再びきしみ始めます。
最初の事件の真相をネタに脅迫を企む者、あるいは単に知りすぎてしまった者。本條直吉や敏男のかつてのバンド仲間たちが、過去の秘密を守ろうとする人物によって次々と消されていきました。
これは20年かけて築いた平穏が崩れることを恐れた者による、悲しい「口封じ」の犯行だったのです。金田一耕助は、ついに2つの時代をつなぐすべての謎を解き明かします。
金田一耕助、最後の別れ
事件の解決後、金田一は長年世話になった人々に財産を分け与え、誰にも告げずに日本を去り、アメリカへと旅立ちます。
あまりにも多くの人間の業と悲しみを見届けた名探偵・金田一耕助の、あまりにも静かな最後の瞬間でした。
犯人は誰?動機と全てのトリックを完全解説【ネタバレ】

この物語を支配する本当の恐怖は、猟奇的な事件そのものではなく、血縁が生み出した、あまりにも残酷な運命のいたずらにあります。
すべての事件の犯人と動機、そしてその根源にある真相を解説します。
「生首風鈴事件」復讐と偽装の真相
犯人: 山内敏男と山内小雪
動機: 母・冬子を不幸な死に追いやった法眼家への、積年の恨みと復讐。
この事件の核心は巧妙なトリックではなく、敏男の最後の意志によって遂行された、狂気の「見立て」にあります。
致命傷を負った敏男は、自らの死を芸術に仕立て上げようとしました。それは母が命を絶った「首縊りの家」で、母と同じように「首を吊る」という、おぞましいメッセージを込めたものだったのです。
小雪はその最後の願いを絶望の中で実行しました。そしてこの惨劇を、目撃した法眼弥生は殺人犯ではありません。
目の前には、事故とはいえ亡くなった孫(由香利)の亡骸。そして、兄を失い、殺人の片棒を担がされたもう1人の孫(小雪)。

弥生は法や正義よりも血の繋がった孫を守る道を選び、死体を隠し、事件を偽装する「共犯者」となったのです。
「20年後の連続殺人」口封じの連鎖
犯人: 最初の事件の秘密を知り、それが暴かれることを恐れた人物。
動機: 過去の秘密の「口封じ」。
20年という歳月は秘密の重みを増し、平穏な日常を築いた者にとって、過去の露見はすべてを失うことを意味しました。
本條直吉や敏男のかつてのバンド仲間たちが、過去を蒸し返そうとしたとき、その恐怖が新たな殺意を生み出したのです。
これは、過去の亡霊から逃れるための、悲しい犯行でした。
全ての元凶|血が仕掛けたもっとも残酷な罠

この物語のすべての悲劇は、たった1つの「出生の秘密」から始まります。山内冬子の本当の父親は、若き日の法眼弥生を虐待した義父・五十嵐猛蔵(いがらし たけぞう)でした。

つまり冬子は弥生が15歳の時に産み、世間体を恐れて養子に出した、紛れもない弥生自身の娘だったのです。
この事実がすべての人間関係を、悪夢のような皮肉で塗りつぶします。
弥生が捨てた娘(冬子)は数奇な運命の末に、弥生の夫(法眼琢也)の愛人となります。その間に生まれた娘(小雪)は、弥生の実の孫にあたるのです。
そして弥生は、自分が過去に犯した罪の象徴ともいえる孫娘・小雪を守るために、すべてを捧げることになりました。
これは単なる復讐劇ではありません。数世代にわたる血の呪いと、母(そして祖母)である弥生のあまりにも悲痛な愛情。
それこそが金田一耕助が最後に立ち向かった、法では裁けない事件の核心だったのです。
映像化作品(映画・ドラマ)と原作小説の違いを徹底比較
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— BS11ドラマ【公式】 (@bs11_drama) June 18, 2024
#BS11ドラマ 📺
19日(水)よる7時~(2時間)
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◤#古谷一行 主演! #金田一耕助 シリーズ
📷「病院坂の首縊りの家」
直吉は謎の美女から記念写真の撮影を頼まれるが、
場所は人々から恐れられている廃屋だった。
出演:古谷一行、山本陽子、岡田正典 ほかhttps://t.co/xW3ci48hqe
『病院坂の首縊りの家』は、原作小説と映像化作品とでは、物語の印象を大きく左右する重要な違いがいくつかあります。
最大の違いは「弥生が殺人を犯すか」
物語の悲劇の中心にいる「法眼弥生が殺人を犯すかどうか」という点が、もっとも大きな違いといえるでしょう。
原作小説の弥生
殺人者ではありません。孫の死体を隠し、もう1人の孫・小雪を守るために偽装工作に協力します。
しかしあくまで彼女は、一族の闇に苦悩する人物として描かれます。
映画・ドラマの弥生
長年受けた屈辱への復讐や秘密を守るための口封じとして、自らの手で殺人を犯す人物として描かれることが多くあります。
この違いにより、原作では「血の呪いと悲劇の物語」という側面が強いです。一方映像作品では、「1人の女性の壮絶な復讐劇」という側面が強調され、キャラクターの印象が大きく変わります。
その他の主な違い
その他にも、以下のような違いがあります。
■物語の時間
原作の「20年間にわたる事件」が、映画では短い期間の連続した事件に凝縮されています。
■家系図の簡略化
原作では由香利は弥生の「孫」ですが、映画では「娘」として描かれるなど、複雑な人間関係がシンプルに変更されています。
■舞台設定
原作の舞台は東京・高輪ですが、映画では奈良・吉野に移されています。
どちらが良いというわけではなく、それぞれが独立した作品として楽しめます。
違いを知った上で両方見比べてみると、より深く物語を楽しめるでしょう。
『病院坂の首縊りの家』に関するQ&A

Q1. 物語のモデルやロケ地は実在する?
A. 物語の事件や法眼一族に、直接的な実在のモデルはありません。これは横溝正史が得意とした、旧家の因習や血の繋がりをテーマにした創作です。
ただし舞台のモデルとなった可能性のある場所は存在します。原作小説に描かれた「病院坂」は、東京・港区高輪にある坂道の描写とよく似ているといわれています。
また有名な1979年の映画版では、この高輪の坂ではなく、東京・世田谷区岡本や、三重県の伊賀上野などがロケ地として使われました。
Q2. タイトル『病院坂の首縊りの家』の意味は?
A. タイトルは文字通り、「病院坂」という場所にある「首を吊った家」という意味です。
これは物語の最初の大きな出来事である、山内冬子(やまうち ふゆこ)という女性が、かつて法眼家の屋敷であり病院の跡地だった家で首を吊って命を絶ったことに直接由来しています。
この家が「首縊りの家」と呼ばれるようになり、すべての悲劇の舞台となりました。
Q3. 英語のタイトルは何ですか?
A. いくつか存在しますが、主に以下のタイトルで知られています。
- The House of Hanging on Hospital Slope
- The House of Hanging
Q4. 読むべきか?どんな人におすすめ?
A. この物語は、読む人を選ぶかもしれませんが、ハマる人には忘れられない一作となるでしょう。
<こんな人におすすめです>
- 横溝正史や金田一耕助シリーズが好きな方
- 数世代にわたる、重厚でドロドロとした人間ドラマを読みたい方
- 複雑に絡み合った謎をじっくり解き明かしたい方
- 戦後から昭和後期にかけての、日本の退廃的で湿った雰囲気が好きな方
<注意が必要な方>
- 複雑な人間関係や名前を覚えるのが苦手な方
- テンポの速い展開を好む方(特に原作上巻は伏線が多くスローペースです)
- 性的虐待や陰惨な描写が苦手な方
『病院坂の首縊りの家』あらすじと物語の要点まとめ

複雑な人間関係と世代を越える悲劇。
その全てが解き明かされたとき、『病院坂の首縊りの家』がなぜ金田一耕助最後の事件にふさわしい傑作なのか、おわかりいただけたのではないでしょうか。

『病院坂の首縊りの家』は、これからも多くのミステリーファンを魅了し続けるでしょう。
それでは最後にポイントを箇条書きでまとめます
- 金田一耕助のキャリアを締めくくる「最後の事件」である
- 発端は天井から生首が吊るされた「生首風鈴事件」という猟奇的な謎
- 昭和28年と20年後の昭和48年という二つの時代をまたいで物語は進む
- 法眼家と五十嵐家、二つの旧家の複雑怪奇な血縁関係が物語の核心
- 瓜二つの容姿を持つ叔母・山内小雪と姪・法眼由香利が事件の鍵を握る
- 戸籍と実際の血縁が食い違い、家系図そのものが一つの大きな謎
- 最初の事件は母の復讐を誓った山内兄妹によって引き起こされた
- 法眼弥生は殺人者ではなく、孫を守るため偽装工作に協力した共犯者
- 20年後の連続殺人は、過去の秘密の露見を恐れる人物による口封じ
- 全ての悲劇の根源は、弥生が義父に虐待され冬子を産んだ秘密にある
- 金田一耕助は事件解決後に日本を去り、その後の消息は不明となる
- 映像化作品では弥生が殺人者として描かれるなど、原作と大きな違いがある
- 事件に実在モデルはなく、舞台の坂は東京・高輪の風景が元になっている
最後まで見ていただきありがとうございました。