
この記事でわかること
✓ 映画の基本的な情報とネタバレなしのあらすじ
✓ 主な登場人物、見どころ、人気の理由といった作品概要
✓ ネタバレを含む物語の詳細な展開と結末
✓ 作品に対する様々な評価や、自分に合うかの判断材料と視聴方法
世界中を熱狂の渦に巻き込み、日本でも社会現象となったインド映画『RRR』。あなたはもうご覧になりましたか?
「気になっているけど、どんな話なの?」「あらすじは知りたいけど、結末はまだ知りたくない!」「“面白い”って聞くけど、グロいシーンはある?見るべきか迷う…」
そんな様々な疑問や要望にお応えします!
ここではネタバレなしの簡単なあらすじから、登場人物たちの熱いドラマや見どころ、人気の秘密、結末までを網羅した詳細なあらすじ(ネタバレあり)まで徹底解説。
さらに、賛否両論ある評価や鑑賞時の注意点、最新の視聴方法まで、『RRR』に関する情報を完全網羅。
この記事を読めば『RRR』のすべてがわかり、鑑賞前の方も鑑賞後の方も、きっと満足いただけるはずです。

さあ、『RRR』の熱い世界へ飛び込みましょう。
映画『RRR』のあらすじと登場人物
この章では次のことを取り上げて、『RRR』の概要や面白さのポイントをご紹介します。
- 映画『RRR』基本情報
- あらすじ(ネタバレなし)
- 主な登場人物紹介と相関図
- 見どころ 面白さのポイント
- なぜ『RRR』は人気? 面白すぎる理由
映画『RRR』基本情報
『RRR』(アールアールアール)は、2021年に製作されたインドのアクションエンタテインメント映画です。
『バーフバリ』シリーズで世界的に知られるS・S・ラージャマウリが監督を務めました。
製作国はインドでジャンルはアクションに分類されますが、壮大な歴史劇やミュージカルの要素も含まれています。

日本での公開は2022年10月21日であり、レイティングはG指定です。
上映時間は179分、つまり約3時間と長編の作品になっています。この長さは鑑賞の際に少し注意が必要かもしれませんが、それを補って余りある濃密な体験ができるでしょう。
タイトルと製作背景
タイトルの「RRR」は、次の英語の頭文字から取られたと説明されています。
- Rise(蜂起)
- Roar(咆哮)
- Revolt(反乱)
また監督のラージャマウリ氏と、主演俳優ふたりの名前(ラーム・チャラン、N・T・ラーマ・ラオ・ジュニア)の頭文字に由来するという説もあります。
本作は当時のインド映画史上最高の製作費が、投じられたことでも話題となり、世界中で大ヒットを記録しました。
評価と受賞歴
加えて、劇中歌「ナートゥ・ナートゥ」が第95回アカデミー賞で歌曲賞を受賞するなど、国際的にも高く評価されています。
日本国内においても、本作はインド映画として歴代最高の興行収入を更新しました。
簡単なあらすじ(ネタバレなし)

物語の舞台は1920年、英国がインドを植民地として支配していた時代です。
圧政が敷かれるなか、インド北部にあるゴーンド族の村から、ひとりの少女マッリが英国軍の高官によってデリーへ連れ去られてしまいます。彼女は芸術の才能を持っていました。
ビームの目的
村の守護者であるコムラム・ビームは、このマッリを救い出すという強い使命感を胸に、仲間と共にデリーへと向かいます。
彼はその目的を隠し、アクタルという別の名を名乗って潜伏することになります。
ラーマの登場
一方のデリーでは、インド人でありながら英国政府側の警察官として働くA・ラーマ・ラージュがいました。彼もまた、ある大きな目的を達成するため、警察組織内での昇進を目指しています。
そんなラーマに、デリーに潜んでいるという部族の守護者(ビーム)を捕らえる特別任務が命じられるのです。
運命的な出会いと葛藤
運命に導かれるように、ビームとラーマは互いの正体も、本来は敵対する立場であることも知らずに出会います。

ある出来事をきっかけに、ふたりの間には急速に熱い友情が芽生え、唯一無二の親友となっていきます。
しかし彼らの背景にあるそれぞれの使命が、やがてふたりを過酷な選択へと追い込むことになります。
果たして彼らが選ぶのは友情でしょうか、それとも譲れない使命なのでしょうか。息をのむアクションと共に、熱い人間ドラマが展開されます。
主な登場人物紹介と関係性

『RRR』の物語を深く理解するためには、個性豊かな登場人物たちと、彼らの間に複雑に絡み合う関係性を把握することが大切です。ここでは主要なキャラクターをご紹介します。
ふたりの主人公
まず、物語の中心となるふたりの主人公がいます。
コムラム・ビーム(演: N・T・ラーマ・ラオ・Jr.)
英国軍に連れ去られた同胞の少女マッリを救出するという使命を帯びた、ゴーンド族の守護者です。
森と共に生きる彼は、驚異的な身体能力と純粋な心を持っています。実在の独立運動家コムラム・ビームや、インドの叙事詩『マハーバーラタ』の英雄ビーマがモデルとされています。
A・ラーマ・ラージュ(演: ラーム・チャラン)
インド人でありながら、英国政府統治下の警察官として働く優秀な青年です。
冷静沈着で高い戦闘能力を誇りますが、その行動の裏には大きな目的を秘めています。それは家族や同胞に関わるものです。
実在の独立運動家アッルーリ・シータラーマ・ラージュや、叙事詩『ラーマーヤナ』の英雄ラーマがモデルとされています。
脇を固める重要人物
このふたりを取り巻く重要人物として、以下のキャラクターが登場します。
シータ(演: アーリヤー・バット)
ラーマの婚約者であり、彼の故郷で帰りを待っています。物語の後半で重要な役割を果たすことになります。
ジェニー(演: オリヴィア・モリス)
英国のインド総督スコットの姪にあたる心優しい女性です。偶然出会ったビームと交流を深めていきます。
スコット・バクストン総督(演: レイ・スティーヴンソン)
圧政によってインド民衆を苦しめる英国領インド帝国の総督です。
キャサリン・バクストン(演: アリソン・ドゥーディ) スコット総督の夫人であり、少女マッリを連れ去るきっかけを作ります。
マッリ(演: トウィンクル・シャルマー)
ゴーンド族の少女です。彼女の歌と絵の才能が、物語の発端となります。
登場人物たちの関係性
登場人物の関係を簡単にまとめると、ビームとラーマは本来敵対する立場にあります。(マッリを救いたいビーム vs それを阻止する任務のラーマ)しかし互いの素性を知らずに親友となります。

ラーマには婚約者のシータがおり、ビームは英国人のジェニーと惹かれ合う関係になります。
スコット総督夫妻は、ビームとラーマが最終的に対峙することになる圧政の象徴として描かれています。この複雑な人間関係が、物語に深みを与えているのです。
見どころ 面白さのポイント
『RRR』が多く人々を魅了する理由は、単なるアクション大作という言葉だけでは語りきれません。多彩な面白さの要素が詰まっているからです。
初めて観る方にも分かりやすい、主な見どころや面白さのポイントをいくつかご紹介します。
圧巻のアクションシーン
まず何といっても、想像を絶するスケールで描かれるアクションシーンが挙げられます。主人公たちが披露する超人的な身体能力は圧巻です。

例えば、屈強な虎と素手で渡り合ったり、無数の敵を相手にひとりで立ち向かったりする場面があります。
加えて、バイクと馬という異なる乗り物に乗ったふたりが連携する独創的な救出劇など、斬新なアイデアに満ちたアクションが次々と繰り広げられます。
VFXも効果的に用いられていますが、俳優たちの熱演による生身のアクションの迫力が際立っています。
濃厚な人間ドラマ
次に濃厚な人間ドラマも大きな魅力です。
敵対する背景をもちながらも運命的に出会い、固い友情で結ばれるビームとラーマ。しかしそれぞれの譲れない使命のために、その友情が試されることになります。
裏切りや葛藤、そして再び手を取り合うまでの展開は、観る者の感情を強く揺さぶるでしょう。
華やかなミュージカルシーン
さらにインド映画ならではの、華やかなミュージカルシーンも見逃せません。
アカデミー歌曲賞を受賞した「ナートゥ・ナートゥ」に合わせて主人公ふたりがキレのある高速ダンスを披露する場面は、特に本作を象徴するシーンのひとつです。

エネルギッシュなダンスだけでなく、登場人物の心情を表現する力強い歌唱シーンも物語を効果的に彩ります。
その他の魅力
この他にも、1920年代のインドという歴史的な舞台設定や、インド神話の要素を取り入れた壮大な物語が挙げられます。
シリアスな展開の中にも散りばめられたユーモア、そして「炎」と「水」といった対比的なモチーフを用いた巧みな映像表現など、多くの面白さが凝縮されています。
約3時間という上映時間があっという間に感じられるほど、エンターテインメント性に溢れた作品といえるでしょう。
なぜ『RRR』は人気? 面白すぎる理由

『RRR』が世界中で熱狂的な人気を獲得し、多くの観客を魅了し続けている背景には、いくつかの明確な理由が存在します。
単なる話題作にとどまらない、本作ならではの面白さが多くの人々を惹きつけていると考えられます。
圧倒的なエンターテインメント性
その大きな理由のひとつは、圧倒的なエンターテインメント性です。
観客が映画に期待する次のような様々な面白さが、これでもかというほど高密度に詰め込まれています。
- アクション
- 友情ドラマ
- 歴史劇
- ミュージカル
- 神話的な要素…など
この「全部盛り」ともいえる構成が、約3時間という長さを感じさせず、観終わった後に強い満足感を与えます。
普遍的で共感を呼ぶストーリー
また国境や文化を超えて、共感を呼ぶ普遍的なストーリーも人気の要因でしょう。
対照的なふたりの主人公が困難のなかで育む熱い友情、己の信念と使命の間で揺れ動く葛藤、強大な敵に立ち向かう姿は、多くの観客の心を掴みます。

『友情・努力・勝利』といったテーマが、日本の観客にも馴染み深く、感情移入しやすい点も挙げられます。
強烈なインパクトをもつシーン
加えて、一度観たら忘れられない強烈なインパクトをもつシーンの数々も、人気を支えています。
特に劇中歌「ナートゥ・ナートゥ」に合わせて繰り広げられる高速ダンスは、その中毒性の高さからSNSを中心に話題が沸騰しました。
模倣する動画が多数投稿されるなど、社会現象ともいえる広がりを見せたのです。
映画館での体験と監督への期待
さらに映画館の大スクリーンで「浴びる」と表現されるほどの、エネルギッシュな映像体験も多くのリピーターを生み出しました。
IMAX上映や、声援や拍手が可能な「応援上映」なども各地で開催されました。ファンが一体となって熱狂を共有できる環境が、人気を持続させる力となっています。
『バーフバリ』シリーズで世界的な成功を収めたS・S・ラージャマウリ監督への信頼と期待感も、多くの観客が劇場に足を運ぶ動機となりました。
これらの要素が複合的に作用し、『RRR』は他に類を見ない人気作となったのです。
『RRR』のあらすじ詳細と評価・視聴方法

映画の基本的な概要や面白さのポイントを掴んだところで、この章では次のことを取り上げ、『RRR』の世界を深く掘り下げます。
- 結末を含む詳細あらすじ|ネタバレ注意
- 作品のテーマ|友情・使命・独立
- 感想まとめ「面白くない」「グロイ」?
- 『RRR』を見るべきか? オススメな人
- 『RRR』の視聴方法
結末を含む詳細あらすじ|ネタバレ注意
ここから先は、映画『RRR』の物語の核心部分、結末を含む詳細なあらすじを記述します。
映画をまだご覧になっていない方や、内容を知らずに楽しみたい方は、この先は見ないことをオススメします。
出会いと友情、そして対立
物語は英国軍に連れ去られた少女マッリを救うため、デリーにきたビームと彼を捕らえる任務を負った警察官ラーマが、互いの正体を知らずに親友となるところから始まります。
ビームはラーマの助けを借りつつ総督の姪ジェニーと親しくなり、総督邸でマッリを発見します。しかしラーマはビームの仲間を捕らえ尋問したことで、ビームの正体と目的を知ってしまいます。
友情と任務の間で苦悩したラーマは、最終的に総督邸を襲撃したビームと対峙し、激闘の末に彼を捕縛することになります。
ラーマの過去とビームの不屈
ビームを捕らえた功績で昇進したラーマですが、親友を裏切った罪悪感に苛まれます。ここでラーマの過去が明らかになります。
彼の父は反英独立運動の指導者でしたが、英国軍の襲撃を受けました。そしてラーマに「同胞のために武器を手に入れよ」という使命を託して亡くなったのです。

ラーマが警察官になったのは、組織内部から武器を手に入れるためでした。
一方、捕らえられたビームは、民衆の前で見せしめの鞭打ち刑に処されます。しかしビームは激しい痛みに耐えながら力強く歌い上げ、それに心を打たれた民衆が暴動を起こします。
誤解と和解
ビームの不屈の精神に心を動かされたラーマは、ビームとマッリを救い出すことを決意します。
ビームが処刑場へ移送される途中、ラーマは事前に仕掛けた罠を発動させて混乱を作り出し、マッリの救出に成功します。しかしその際にラーマは、総督に撃たれ重傷を負います。
事情を知らないビームは、ラーマがマッリを殺そうとしていると誤解し、怒りのままにラーマを打ちのめしてマッリと共に逃亡します。ラーマは捕らえられ、独房に投獄されてしまいます。
数ヶ月後、潜伏生活を送っていたビームは、ラーマの婚約者であるシータと偶然出会います。

シータからラーマの本当の目的を聞かされ、ビームは自らの誤解を深く恥じ、ラーマ救出を決意します。
その目的とは、同胞を救うために警察内部で武器を集めようとしていたこと、そしてビームを助けようとして投獄されたことでした。
物語のクライマックス
ビームはジェニーの協力を得てラーマの監禁場所を突き止め、単身乗り込みます。見事ラーマを救出したふたりは、固い友情を再確認し和解します。
追っ手を相手に、ふたりは驚異的な共闘を見せ始めます。
ラーマは森の祠にあった弓矢を手に取り、まるで叙事詩『ラーマーヤナ』の英雄ラーマのように覚醒します。
ビームもまた、『マハーバーラタ』の英雄ビーマを彷彿とさせる怪力を爆発させ、次々と敵をなぎ倒していきます。
勢いに乗ったふたりは、バイクと馬を駆って総督府へと乗り込みます。バイクを使った奇襲攻撃や、武器庫を誘爆させる大胆な作戦で総督府を大混乱に陥れます。
そして遂に圧政者スコット総督を追い詰めるのです。

ビームが弓でスコット総督の動きを封じ、ラーマが銃でとどめを刺し、長きにわたる因縁に終止符を打ちます。
結末|戦いの終わり、そして未来へ
総督府から大量の武器を手に入れたビームとラーマは、シータやジェニー、そして救出されたマッリたち仲間のもとへ帰還します。
ビームはラーマに「読み書きを教えてほしい」と願い出ます。これは、武力だけでなく知識もまた戦う力になるという、未来への希望を示唆する場面です。
ラーマは故郷に武器を送り届け、マッリは母と再会を果たします。それぞれの場所で闘いが続いていくことを予感させながら、物語は幕を閉じるのです。
作品のテーマ|友情・使命・独立

『RRR』は、観客を興奮させるアクションや歌、ダンスだけでなく、その根底に流れる重層的なテーマも魅力のひとつです。
主に「友情」「使命」「独立」という三つの要素が、物語全体を通じて力強く描かれています。
友情|ふたりの絆と葛藤
まず「友情」です。
本作の中心には、英国側の警察官ラーマと、彼に追われる立場のゴーンド族の守護者ビームという、本来なら相容れないはずのふたりが育む熱い友情があります。

互いの素性を知らずに出会い、危機を共に乗り越えるなかで深まっていく絆は、観る者の心を打ちます。
しかし彼らの友情は、それぞれの立場と「使命」によって引き裂かれる運命にあり、その葛藤がドラマの大きな核となっています。
男性同士の強い絆、いわゆるブロマンスとして描かれる場面も印象的です。
使命|それぞれの譲れない目的
次に「使命」が挙げられます。
ビームは、英国軍に連れ去られた部族の少女マッリを救い出すという、具体的で個人的な使命を背負っています。
一方のラーマは亡き父の遺志を継ぎ、英国支配から同胞を解放するための武器を手に入れるという、より大きく抽象的な使命を胸に秘めて行動しています。
このふたりの異なる「使命」が、ときに彼らの「友情」と対立し、物語に緊張感と深みを与えています。
独立|時代背景と神話的要素
そしてこれらのドラマの背景にあるのが「独立」への強い願いです。1920年代の英国植民地時代のインドを舞台に、圧政に苦しむ人々の姿や、自由と尊厳を求める闘いが描かれます。
主人公たちのモデルは、実在したインド独立運動の英雄であり、彼らの戦いを通して、独立への渇望がエモーショナルに表現されます。
加えて、インドの二大叙事詩『ラーマーヤナ』と『マハーバーラタ』の英雄のイメージが主人公たちに重ねられ、物語は神話的なスケールを獲得します。
終盤、ビームがラーマに「読み書きを教えてほしい」と願うシーンは、独立闘争において武力だけでなく知識がいかに重要かを示唆しており、作品のテーマ性を象徴しています。
これら三つのテーマが絡み合い、『RRR』の壮大な物語を形作っているのです。
感想まとめ「面白くない」「グロイ」?

『RRR』は世界中で大ヒットし、日本でも多くの観客から熱狂的な支持を集めていますが、鑑賞後の感想は人によって様々です。
肯定的な意見が大半を占める一方で、「面白くない」と感じた人や、「グロい」描写が気になったという声も存在します。
肯定的な評価
圧倒的に多いのは、次のような絶賛の声です。
「とにかく面白い」
「最高傑作」
「アクションがすごい」
「感動して泣いた」
「元気が出た」
息もつかせぬアクションシーンの連続、胸を熱くする友情物語、そしてエネルギッシュな歌とダンスは、特に高く評価されています。
3時間という長さを感じさせないほどの没入感があった、という感想もよく見られます。
否定的な意見
しかし少数ながら、次のような理由で、「面白くない」と感じた人もいるようです。
「期待していたほどではなかった」
「ストーリーが単純すぎる」
「ご都合主義に感じる」
また常に、クライマックスのような熱量で物語が進行するため、「途中で疲れてしまった」「もう少し緩急が欲しかった」という意見もあります。
インド映画特有の演出になじめなかったという感想もありました。
「グロい」という感想について
また「グロい」という感想は比較的多く見受けられます。
本作には英国統治時代の非人道的な扱いや暴力、拷問を連想させるシーン(特に鞭打ちの場面)、戦闘における流血描写などが含まれています。
これらの描写がリアルで直接的に感じられ、「見ていて辛かった」「気分が悪くなった」という方も少なくありません。
残酷な描写に対する耐性は個人差が大きいため、特に苦手意識のある方は、鑑賞前にそうしたシーンが含まれることを念頭に置いた方が良いかもしれません。
評価が分かれるポイントまとめ
このように、『RRR』は多くの観客を熱狂させる力をもっています。
その一方で、そのパワフルな作風や一部の描写については、評価が分かれる可能性がある作品といえるでしょう。
『RRR』を見るべきか? オススメな人

『RRR』は世界的な評価も高く、多くの観客を熱狂させた話題作です。しかしそのパワフルな作風から、鑑賞を特にオススメできる人と、少し注意が必要な人がいるかもしれません。
ご自身がどちらに当てはまるか、判断の参考にしてください。
こんな人にオススメ
まず本作を強くオススメできるのは次のような方々です。
ド迫力のアクションと熱いドラマを求める方
ド派手で規格外のアクション映画がお好きな方。物理法則を超越したような超人技や、想像力豊かな戦闘シーンが満載です。
熱い友情物語、特に男性同士の固い絆(ブロマンス)に感動したい方。主人公ふたりの関係性の変化に心揺さぶられるでしょう。
元気をもらえるエンタメ体験をしたい方
理屈抜きで楽しめる、エネルギッシュなエンターテインメントを求めている方。スカッとしたい、元気をもらいたい、という気分の時にピッタリです。

インド映画ならではのパワフルな音楽とダンスシーンは大きな見どころです。
壮大なインド映画の世界に浸りたい方
『バーフバリ』シリーズのファンの方、またはインド映画に興味を持ち始めた方。
ラージャマウリ監督の世界観を存分に楽しめます。
壮大なスケールの物語や、歴史・神話に触れるのがお好きな方。
鑑賞時の注意点
一方で以下のような点に当てはまる方は、鑑賞前に少し考慮が必要かもしれません。
上映時間と刺激的な描写について
約3時間という上映時間は長く感じる可能性があります。長時間の鑑賞が体力的に厳しい方や、集中力が持続しにくい方は注意が必要です(日本の劇場上映では途中休憩がない場合が多いです)。
暴力描写や流血シーン、拷問を想起させる場面が苦手な方も見ない方がいいかもしれません。特に鞭打ちのシーンなどは刺激が強いと感じる可能性があります。
作風や物語のテイストについて
物語の展開にリアリティや、論理的な整合性を重視する方も合わない可能性があります。本作には荒唐無稽ともいえる描写が多く含まれます。
静かで繊細な人間ドラマや、落ち着いた雰囲気の作品を好む方も注意が必要です。
本作のもつ圧倒的な熱量やケレン味は、好みと異なるかもしれません。
歴史的な事実関係に厳密さを求める方も合わない可能性があるでしょう。本作は史実の人物をモデルにしていますが、大胆なフィクションとして描かれています。

以上の点を踏まえ、ご自身の好みと照らし合わせて見るか見ないかを判断してはいかがでしょうか。
『RRR』の視聴方法

映画『RRR』を視聴するには、いくつかの方法があります(25年5月現在)。ご自身の環境や好みに合わせて最適な方法を選びましょう。
劇場の大画面での体験
本作は2022年10月に日本で公開され、異例のロングランヒットとなりました。
現在も一部の映画館で再上映されたり、IMAX上映や応援上映といった特別な形式で上映されたりしている可能性があります。
映画館ならではの大スクリーンと迫力ある音響で『RRR』の世界にハマりたい場合は、最新の上映情報を確認することをオススメします。
VOD|手軽な視聴
現在、U-NEXT、Amazon Prime Video、Rakuten TVといった主要な動画配信サービスで、レンタルまたはデジタル購入による視聴が可能です。これにより、自宅で好きな時間に手軽に鑑賞することができます。

ただし多くのサービスでは、見放題プランの対象外となっているようです。
字幕版と吹替版のどちらが提供されているかは、各サービスによって異なる場合があるため、事前に確認すると良いでしょう。
物理メディア|コレクションと特典
高画質・高音質で作品を手元に残したい場合や、特典映像などを楽しみたい場合は、Blu-rayやDVDの購入も選択肢となります。
ヒット作であるため、各販売店やオンラインストアで取り扱われている可能性が高いです。
なお劇場の上映スケジュールや動画配信サービスのラインナップ、料金などは変更されることがあります。
視聴を検討される際には、必ず各サービスの公式サイトや劇場のウェブサイトなどで最新の情報をご確認ください。
映画『RRR』あらすじとポイントまとめ

アクション、友情、そして熱狂!『RRR』のあらすじと魅力をこの記事に凝縮しました。必見の映画体験をぜひ! それでは最後にポイントを箇条書きでまとめます。
- インド映画『RRR』は2022年公開のアクション大作である
- 監督は『バーフバリ』シリーズのS・S・ラージャマウリが務める
- 舞台は1920年代、英国植民地時代のインドである
- 敵対する立場のビームとラーマが出会い友情を結ぶ物語だ
- 主人公ふたりの背景には実在の独立運動家や神話の英雄がいる
- 超人的で独創性に富んだアクションシーンが見どころだ
- 熱い友情、裏切り、葛藤を描く濃密な人間ドラマが展開される
- アカデミー賞受賞曲「ナートゥ・ナートゥ」など歌とダンスも圧巻だ
- 友情・使命・独立という重層的なテーマが描かれている
- 物語は誤解と和解を経て、ふたりが共闘し英国総督を打倒する結末だ
- 熱狂的なファンが多い一方、長尺や暴力描写には賛否両論ある
- アクションや熱いドラマ好きに特にオススメの作品といえる
- 視聴は劇場、動画配信、Blu-ray/DVDなどで可能だ
最後まで見ていただきありがとうございました。