
この記事でわかること
- 主人公が女神に捨てられ辺境から成り上がる序盤の物語展開
- 主人公・真と彼を支える強力で個性的な従者たちの紹介
- 不遇な主人公の痛快な活躍やユニークな設定といった作品の魅力
- 物語の元凶であり鍵となる「女神」の存在と主人公との因縁
「不細工」と罵られ、勇者失格で世界の果てへ追放!?
衝撃スタートを切る『月が導く異世界道中』は、主人公・深澄真が規格外の力で成り上がる痛快異世界ファンタジー。
美しい人外の従者たちとの出会いやコミカルな日常、そして”あの女神”への復讐…。
この記事を読めば、あらすじからキャラや最新情報、気になる謎まで、本作の魅力が丸わかりです。
「月が導く異世界道中」あらすじと作品の基本情報
この記事では、まず『月が導く異世界道中』の基本的な情報として、次のことを取り上げます。
- 作品の魅力・見どころ
- あらすじ(ネタバレ控えめ)を紹介
- 主な登場人物紹介
- 物語の鍵?女神 正体について
- 原作情報(最新版)まとめ
作品の魅力・見どころ

『月が導く異世界道中』は、異世界召喚もののなかでもユニークな設定と、痛快なストーリー展開が大きな魅力といえるでしょう。
多くの作品では勇者として活躍する主人公ですが、本作の深澄真は、召喚した女神から「不細工」という理不尽な理由で、いきなり世界の果てに捨てられてしまいます。
このように不遇なスタートから物語が始まる点が特徴的です。
規格外の力と爽快な展開
しかし真は元の世界で無自覚に鍛えられていたため、異世界では規格外の戦闘能力と魔力を有しています。
この圧倒的な力で序盤の絶望的な状況から一転、強力な人外の存在を従え、困難を乗り越えていく姿は非常に爽快感があります。
個性的な従者たちとの関係性
例えば、上位竜である巴や災厄の黒蜘蛛である澪(みお)といった、個性的で強力、かつ(人化後は)美しい従者たちとの出会いがあります。 彼らとのコミカルな掛け合いも見逃せません。

従者たちは美形なのに、真だけが異世界基準で不細工というギャップも、物語にユーモアを加えています。
またシリアスなバトルやストーリーだけではありません。
巴の時代劇好きや澪のアニメ・特撮好きといった、クスッと笑える要素が随所に散りばめられている点も、本作の魅力のひとつでしょう。
特に「主人公最強」系の物語が好きな方には、間違いなく楽しめる作品といえます。
ただし主人公が序盤から非常に強力であるため、常にハラハラするようなギリギリの戦いを求める方には、少し物足りなく感じる場面があるかもしれません。
あらすじ(ネタバレ控えめ)を紹介

ごく普通の高校生だった深澄真はある日突然、両親の過去の契約により異世界へ勇者として召喚されることになります。しかし召喚先で待っていたのは、この世界の唯一神である女神でした。
彼女は真の容姿を一瞥するなり、「不細工」という身勝手な理由で勇者の資格を剥奪します。

さらに人間との交流すら禁じた上で、人外魔境である「最果ての荒野」へ放り出してしまいます。
まさに絶望的な状況ですが、真は異世界へ送られる直前に元いた世界の神「月読命(つくよみのみこと)」から強力な加護と能力を与えられていました。
女神に見捨てられた真は月読命の助言どおり、異世界で自由に生きることを決意します。
人外の従者との出会い
人の温もりを求めて荒野をさまよう真が出会ったのは、人間ではありませんでした。
彼が出会ったのは、オークや、この世界で非常に強力な存在とされる上位竜「蜃(しん)」、そして「災厄の黒蜘蛛」といった人外の者たちだったのです。
様々な出来事を経て、真は蜃と黒蜘蛛を従者とすることに成功します。主従契約の影響で美しい女性の姿へと変わった彼女たちに、真はそれぞれ「巴」「澪」という名前を与えました。
クズノハ商会の旅立ち
こうして規格外の力を持つ不憫な元・高校生と、強力で個性的な(元は人外の)美女ふたりという一行が結成されました。

真たちはヒューマンが住む街を目指し、異世界での世直し珍道中を繰り広げていくことになります。
道中では商人としてギルドに登録したり、様々なトラブルに巻き込まれたりしながらも、真とその仲間たちは徐々にその存在感を増していくのです。
後に強力なアンデッドであるリッチ、「識(しき)」も仲間に加わり、彼らの旅はさらに賑やかさを増していきます。
主な登場人物紹介

『月が導く異世界道中』の物語を彩るのは、主人公の深澄真だけではありません。
彼を取り巻く仲間たちも、非常に個性的で強力な存在ばかりです。ここでは物語の中心となる主要な登場人物を紹介します。
主人公|深澄 真(みすみ まこと)
まず主人公の深澄真です。彼は異世界の女神から「不細工」と罵られ辺境に追放されてしまいます。しかし元いた世界の神・月読命から強力な加護を受け、規格外の潜在能力を開花させます。
異世界では商人「クズノハ・ライドウ」と名乗り活動。レベルは1と表示されますが、これは彼の能力が測定限界を超えているためです。
最初の従者|巴(ともえ)
次に真の最初の従者となる巴(ともえ)です。彼女の正体は「無敵」のふたつ名を持つ上位竜「蜃」になります。
霧を操る能力や相手の記憶を読む能力を持ち、真の記憶から時代劇、特に『水戸黄門』に深く影響を受け、言動や服装に反映されています。

戦闘能力は非常に高く、レベルは1300を超えています。
ふたり目の従者|澪(みお)
ふたり目の従者は澪(みお)です。元は「災厄の黒蜘蛛」と呼ばれる恐ろしい魔獣で、あらゆるものを捕食していました。
真との戦いを経て契約し、黒髪和装の美女の姿となります。真に対して深い愛情を抱いており、料理に情熱を注いでいます。レベルは巴を上回る1500であり、戦闘では真との連携を得意としています。
三人目の従者|識(しき)
そして三人目の従者が識(しき)です。彼は元々ヒューマンでしたが、魔法の研究の果てに自らアンデッド「リッチ」となった存在となります。
真に取り憑こうとして敗北し、その後、主従契約を結びました。巴や澪と比べると常識的な面もありますが、真のこととなると周りが見えなくなることもあるようです。
その他の登場人物
この他にも多くの魅力的なキャラクターが登場し、物語を豊かにしています。例えば、真を慕い彼が作った亜空間「亜空」で暮らすハイランドオークのエマやエルダードワーフのベレン。
真と協力関係にある商人パトリック=レンブラント。そして真とは別に女神に召喚されたふたりの勇者、音無響(おとなしひびき)と岩橋智樹(いわはしともき)などです。
これだけ多くのキャラクターが登場するため、初めは名前と関係を覚えるのが少し大変かもしれません。
物語の鍵? 女神 正体について

『月が導く異世界道中』において、物語の発端を作り出し、主人公・深澄真の運命を大きく歪めた存在。それがこの異世界における唯一神、通称「女神」です。
彼女の行動や価値観が真の境遇だけでなく、異世界全体の構造にも深く関わっています。
女神の性格と価値観
女神の容姿は絶世の美女とされていますが、その内面は極めて自己中心的かつ傲慢です。

「美しさ」のみを絶対的な基準とし、自らの基準で「醜い」と判断した存在には何の価値も見出しません。
侮蔑し排除することも厭わないのです。主人公の真を「不細工」という理由だけで勇者の資格を剥奪し、最果ての荒野に捨てたのは、まさに彼女のこの性格によるものです。
ヒューマン偏愛と種族間対立
さらに問題なのは、女神がヒューマンという種族のみを偏愛し、強力な加護を与えている点です。
一方で亜人や魔族といった他の種族は、徹底的に冷遇・迫害しており、これが異世界における深刻な種族間対立の根本的な原因となっています。

ヒューマンのなかにも、女神のこうした差別的な考え方や、気まぐれな行動に疑問を抱く者は存在します。
女神の正体と他の神々との関係
「創造神」と自称してはいます。しかし実際は、元々存在した世界に後から介入し、ヒューマンが住みやすいように環境を整えた「管理者」のような存在に近いようです。
実際に世界を一から創造したわけではない可能性が示唆されています。他の神々、特に真に加護を与えた月読命からは、その身勝手な行いを問題視されています。
神としての格も絶対的なものではない様子がうかがえます。
主人公・真との因縁
真にとって、この女神は自身の過酷な運命を作り出した元凶であり、最も憎むべき相手です。

真は女神を「くそ女神」「虫」などと呼び、最終的な目標のひとつとして、彼女への復讐と排除を掲げています。
物語の進行において、女神の動向は常に重要な要素であり続けるでしょう。
原作情報(最新版)まとめ
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— アルファポリス (@alpha_polis) April 9, 2025
亜空全種族挙げての
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ついに開幕❗️
コミックス第15巻絶好調発売中🎉
Web漫画「#月が導く異世界道中」最新話公開🌛https://t.co/IUoIxJImez #アニメ化 #面白い漫画 #ツキミチ pic.twitter.com/uxbNNMuc3o
『月が導く異世界道中』はライトノベルを原作として、漫画やアニメなど様々なメディアで展開されています。ここでは、それぞれの原作に関する最新情報をまとめました。
原作ライトノベル
まず原作となるライトノベルは、あずみ圭先生が執筆し、マツモトミツアキ先生がイラストを担当しています。
アルファポリスから刊行されており、2024年6月時点で本編が20巻、番外編(8.5巻)が1巻の合計21巻が発売されています。

シリーズの累計発行部数は、電子版を含めて420万部を突破しており、人気の高さがうかがえるでしょう。
Web版連載について
元々は「小説家になろう」というWebサイトで連載されていました。
しかし2016年のサイト規約変更に伴い、Web版の更新はほぼ停止し、書籍版の執筆に注力されています。そのため最新のストーリーを追うには書籍版を読むのが確実です。
コミカライズ(漫画版)
次に漫画版についてです。こちらは木野コトラ先生が作画を担当し、アルファポリスのWebサイトで連載中です。
コミックスはアルファポリスCOMICSレーベルから刊行されており、2025年2月時点で既刊15巻となっています。
原作のストーリーを丁寧に追いながら、キャラクターの表情や迫力あるシーンが描かれており、こちらも人気を集めています。
テレビアニメ
さらにテレビアニメも制作されています。第1期は2021年7月から9月、第2期は2024年1月から6月まで放送されました。第2期は連続2クールでの放送となり、物語も大きく進展しました。

そして第2期の放送終了後には、待望の第3期の制作決定が告知されています。
放送時期などの詳細は今後の発表が待たれます。
ゲーム展開
ゲーム展開としては、過去にPC向けのブラウザゲームがありましたが、こちらはサービスを終了しています。
しかし2024年4月からは新たに『月が導く異世界道中 天下泰平旅日記』というRPGが登場。G123プラットフォームにて提供開始されています。
このように『月が導く異世界道中』は、小説、漫画、アニメ、ゲームと多岐にわたるメディアで楽しむことができる作品です。
「月が導く異世界道中」あらすじと気になる疑問点
作品の概要を押さえたところで、次のようなファンなら気になるであろう、より突っ込んだ疑問点や考察について見ていきましょう。
- 打ち切り?完結してる?噂の真相
- 作中の死亡キャラ一覧
- ソフィア 死亡は本当?復活は?
- もう一人の勇者、智樹最後はどうなる?
- アニメと原作の違いはどこ?
- 作中で一番強い竜は誰か考察
打ち切り? 完結してる? 噂の真相

『月が導く異世界道中』について、「打ち切りになったのでは?」「もう完結したの?」といった噂を耳にすることがあるかもしれません。
しかしこれらの噂は事実ではありません。
2025年4月現在、原作小説もコミカライズも連載は続いており、物語は完結していません。
噂の原因|Web版更新停止
なぜ、このような噂が出回るのでしょうか。
理由のひとつとして考えられるのは、原作のWeb版(「小説家になろう」掲載版)の更新が2016年以降、大幅に滞っていることです。
Web版の更新を楽しみにしていた読者にとっては、更新が止まっているように見えるでしょう。そのため「打ち切り」や、「完結」と捉えてしまうのかもしれません。
しかしこれは作者のあずみ圭先生が、書籍版の刊行に専念するための判断であり、作品自体が終わったわけではありません。
継続の根拠|書籍とアニメ
実際に書籍版のライトノベルはコンスタントに新刊が発売されており、2024年6月には第20巻が刊行されました。

シリーズ累計発行部数も420万部を超えるなど、人気は衰えていない状況です。
またアニメに関しても、2024年6月に第2期が好評のうちに放送を終え、直後に第3期の制作が発表されました。これもシリーズが継続している明確な証拠といえるでしょう。
もし作品が打ち切りや完結に向かっているのであれば、アニメの新シリーズ制作が決定されることは考えにくいです。
物語の未解決要素
物語の内容を見ても、多くの伏線や解決すべきテーマが残されています。
例えば、主人公・深澄真の最終的な目標である女神への復讐や元の世界への帰還。異世界の国家間の関係や魔族との戦争の行方などです。
これらの要素からも、物語がまだ道半ばであることがわかります。
したがって、「打ち切り」や「完結」という噂は誤りであり、『月が導く異世界道中』は今後も続いていく作品です。
Web版の更新がない点は少し残念ですが、書籍やコミックス、アニメで最新の展開を追いかけることができます。
作中の死亡キャラ一覧

『月が導く異世界道中』では、シリアスな展開やキャラクターたちの成長を描くなかで、残念ながら命を落としてしまう登場人物もいます。
ここでは物語に影響を与えた主な死亡キャラクターについて、判明している範囲で紹介いたします。

未読の方はネタバレになりますので、閲覧にはご注意ください。
トモエミニ
主人公・真の従者である巴(ともえ)の分身体です。
亜空間「亜空」に招かれたヒューマンが、保管されていたアイテム(ドラウプニル)を盗み出した結果、魔力暴走による爆発事故が発生しました。
トモエミニはこの爆発に巻き込まれ、他の亜人の犠牲者と共に消滅してしまいます。この出来事は、真がヒューマンに対して深い不信感を抱く大きなきっかけとなります。
復讐の呪術師
ツィーゲの大商人レンブラントの妻子にレベル8の「呪病」をかけた人物です。過去の恨みから犯行に及びましたが、レンブラント側に捕らえられ、執事モリスによる拷問の末に死亡しました。
イレイン、マルコム、ネリエ
ツィーゲで活動していた冒険者グループです。アンブロシアの件で亜空に招かれましたが、亜人への差別意識から問題行動を起こします。そして前述のドラウプニル爆発事故に関与しました。
マルコムとネリエはこの爆発で死亡。リーダー格のイレインは生き残りましたが、トモエミニたちの死に激怒した真によって直接手を下され、命を落とすことになります。

真が自らの手でヒューマンを殺めた最初の例となりました。
アドノウ
ティナラクの森に住む森鬼(もりおに)の長老の息子です。しかし裏で魔族と通じていたため、当時リッチであった識(しき)によって粛清されることになりました。
イルムガンド=ホープレイズ
リミア王国の貴族で、勇者・響(ひびき)に憧れていました。しかし魔族から与えられた能力強化薬の副作用により、怪物へ変貌し暴走してしまいます。

真の教え子たちによって倒された後、正気に戻りかけましたが、最終的に澪によって完全に処分されました。
ナバール
勇者・響のパーティーに所属していた傭兵の女性です。
魔将イオとの戦闘において響たちを逃がすため、自らの命を代償とする禁術を使用しました。彼女の壮絶な最期は響に大きな影響を与えます。
ランサー、ドマ、アズマ (一時的な死亡と再生)
上位竜の一部です。「竜殺し」ソフィアによって力を奪われ、一時的に死亡状態となりました。しかし竜の特性として卵から再生を果たしています。
ただしランサーはその後、リミア王都での戦いで識に敗れて再び死亡し、そしてまた卵から再生するという経緯を辿りました。
この他にも、名前のない兵士や冒険者などが戦闘で命を落とす場面は描かれています。これらの死は物語に深みを与え、キャラクターたちの動機や成長に繋がっています。
ソフィア 死亡は本当?

作中屈指の実力者であり、「竜殺し」の異名を持つヒューマン最強の冒険者、ソフィア=ブルガ。彼女の生死、特に「死亡した」という情報や「復活」の可能性について気になる方も多いでしょう。
死亡説の背景
過去の情報や一部の考察では、ソフィアが上位竜「万色」のルトとの戦闘において力を奪われ死亡した、あるいはそれに近い状態になったと示唆されることがありました。
ソフィアは自身に流れる竜の血の根源であるルトに対して強い復讐心を抱いていたため、これは因縁の対決の結果と解釈されたのかもしれません。
しかしより新しい情報、特にアニメ第2期(2024年放送)に関連する描写を確認すると、ソフィアはその後も活動を続けていることがわかります。
そして再び主人公・真と激しい戦闘を繰り広げています。
結論|ソフィアは生存している
このことから、「ルトとの戦闘で死亡した」という情報は、古い情報である。または一時的な戦闘不能状態や敗北を「死亡」と誤解したものである可能性が高いと考えられます。
現時点での情報に基づけば、ソフィアは生存していると判断するのが妥当でしょう。
もうひとりの勇者、智樹最後はどうなる?

女神によって深澄真とは別に召喚されたもうひとりの勇者、岩橋智樹。彼の物語における最終的な結末は、原作ライトノベルがまだ完結していないため、現時点(2025年4月)では不明です。
智樹の現状と問題行動
しかし智樹のこれまでの行動や置かれている状況を見ると、決して平穏な未来が待っているとは考えにくいでしょう。

智樹は女神から強力な加護、特に他者を魅了する「魔眼」の力を与えられました。
しかし元々引きこもりで精神的に未熟だった彼は、力を手に入れたことで増長。自分の欲望を満たすために魅了の力を濫用し、多くの女性を意のままに操っている状況です。
その態度は自己中心的で、同じ勇者である響(ひびき)に対しても高圧的に接するなど、問題行動が絶えません。
グリトニア皇女リリの影響
さらに智樹の状況を悪化させているのが、グリトニア帝国の第二皇女リリの存在です。彼女は女神への復讐という目的のために智樹を利用しています。
魅了されたふりをしながら、寿命を縮める副作用を持つ強化薬を彼に密かに投与し続けているのです。智樹自身もこの薬に依存しつつあり、破滅への道を歩んでいるようにも見えます。
主人公・真との関係
また智樹は真の従者である巴に執着し、力ずくで奪おうとして返り討ちにあいました。さらにグリトニア帝国を訪れた真(ライドウ)に脅迫を試みて、完膚なきまでに叩きのめされています。

特に真との対決は智樹に深刻なトラウマを与え、再び引きこもり状態に陥るほどでした。
破滅への道と今後の予想
現在は真への逆恨みと巴への歪んだ執着心から、リリに唆されるまま、危険な行動に走っています。
魔族を使った人体実験によって生み出された様々な因子を自身の体に取り込み、さらなる力の強化(特に魅了能力の強化)を目論んでいるのです。
これは非常に危険な行為であり、彼の肉体と精神をさらに蝕む可能性が高いと考えられます。
このように智樹の性格や行動、そして彼を取り巻く環境は、彼自身を破滅へと導いているように見えます。
物語が完結していないため断定はできません。しかし彼が改心して英雄的な道を歩むというよりは、自らの行いの報いを受けるような結末を迎える可能性が高いのではないでしょうか。

智樹の最終的な運命がどのように描かれるのかは、今後の原作の展開で明らかになるでしょう。
アニメと原作の違いはどこ?
アニメ版『月が導く異世界道中』は、多くのファンに支持されていますが、原作のライトノベルと比較すると、いくつかの違いが存在します。
全体的には原作のストーリーラインを尊重して制作されています。しかしアニメという媒体の特性や、放送時間の制約などから、変更点や省略された部分が見られます。
ストーリーの進行範囲
まずストーリーの進行範囲についてです。アニメ第1期(全12話)は、原作小説の1巻から4巻の序盤あたりまでを描いています。そして、第2期(全25話)は、その続きから始まりました。
原作小説の8巻(学園都市ロッツガルドでの変異体騒動の決着)あたりまでの内容を映像化していると考えられます。
描写の省略・簡略化
次に描写の省略や簡略化についてです。原作ライトノベルには、登場人物の細かな心理描写や、世界の詳細な設定、亜空間「亜空」内部での出来事などが詳しく書かれています。

しかしアニメでは尺の都合上、これらの部分が省略されたり、簡潔にまとめられたりする傾向があります。
また一部のサブキャラクターのエピソードや、登場シーンがカットされていることもあります。
アニメオリジナルの魅力
一方でアニメオリジナルの表現や魅力も存在します。戦闘シーンは、アニメならではのダイナミックなアクションやエフェクトで描かれ、迫力が増しています。
キャラクターたちの表情や動き、声優陣の演技によって、原作とはまた違ったキャラクターの魅力が引き出されている点も、アニメならではの楽しみ方といえるでしょう。
メディア間の連携
興味深い点としてメディア間の連携も見られます。
原作小説では当初名前のなかったキャラクター(例:トアのパーティーメンバーであるルイザやラニーナ)に、漫画版で付けられた名前がアニメでも採用されています。

アニメ第2期終了時点では、原作のストーリーの根幹を大きく変えるような変更は加えられていないようです。
基本的には、原作ファンもアニメから入った方も楽しめるように、原作の流れを大切にしながら制作が進められています。
楽しみ方と今後の展開
アニメを視聴して続きが気になった方は原作小説を読んでみてはいかがでしょうか。
また原作を読んでいてキャラクターが動く姿を見たい方はアニメを視聴する、といった形で、両方のメディアを楽しむことができます。
そうすることで、『月が導く異世界道中』の世界をより深く味わうことができるでしょう。

アニメ第3期の制作も決定しており、今後の展開にも期待が高まります。
作中で一番強い竜は誰かを考察

『月が導く異世界道中』には、神々に次ぐ強力な存在として「上位竜」と呼ばれる竜たちが登場します。主人公・真の従者である巴(ともえ)もその一柱です。
では作中に登場する竜のなかで、果たして誰が一番強いのでしょうか。現時点での情報から考察してみましょう。
最強候補|上位竜ルト
結論から述べると、現時点でもっとも強い上位竜と考えられるのは、「万色」のふたつ名を持つルトである可能性が高いです。
しかしながら、これはあくまで作中の描写やキャラクターの発言からの推測と言えます。今後の展開で変わる可能性は十分にあります。
ルト最強説の根拠
なぜルトが最強候補かというと、同じく上位竜である巴の言動が根拠となります。巴は「無敵」の蜃(しん)として知られる非常に強力な存在であり、そのレベルは1300を超えています。
巴は他の上位竜ランサーが人間に敗れた際には「阿呆」と評するなど、自身の力に絶対的な自信を持っています。
その巴が、行方不明になった真の捜索に関連してルトに言及した際、「(ルトは)儂より格上じゃが知ったことか」と発言しました。
これは明確にルトを自分より格上であると認識していることを示しています。このことからルトの実力は巴をも凌駕すると考えられるのです。
またルトは冒険者ギルドの創設者にして初代マスター「ファルス」としての顔も持ち、300年前までは女性だったなど、謎多き存在と言えます。

「万色」というふたつ名も、多彩で強力な能力を秘めていることを示唆しているのかもしれません。
他の上位竜との比較
他の上位竜を見てみると、ランサー(御剣)、ドマ(夜纏)、アズマ(紅璃)は、「竜殺し」ソフィアに敗れて力を吸収された過去があります(後に卵から再生)。
リュカ(瀑布)も、再生後に巴と対峙した際には圧倒的な力の差を見せつけられました。グロント(砂々波)については詳細な戦闘描写がまだ少ない状況です。
これらのことから、現時点ではルトや巴と比較して明確に格上と言える上位竜は見当たりません。
地竜フツと「強さ」の定義
ただし考慮すべき点もあります。ひとつは、「地竜フツ」という存在です。ルトと対をなすとされながら、その存在はほとんど知られていません。
彼女がどれほどの実力を持つのかは未知数であり、今後の展開次第では最強候補に躍り出る可能性も否定できません。
もうひとつは、「強さ」の定義です。

単純な戦闘能力だけでなく、特殊能力をどう評価するかによって、最強の定義は変わってくるでしょう。
例えば、巴の持つ亜空間創造や記憶操作、あるいはルトが持つかもしれない未知の能力などです。
結論と今後の可能性
以上の点を踏まえると、現時点の情報ではルトが最強の上位竜である可能性がもっとも高いと考えられます。しかしこれはあくまで考察です。
物語が進むにつれて新たな情報や強力な竜が登場する可能性も十分にあります。
皆さんも、作中の描写から自分なりの最強竜を考えてみるのも面白いかもしれませんね。
「月が導く異世界道中」あらすじと重要ポイントまとめ

『月が導く異世界道中』の魅力、伝わりましたか?
不遇から成り上がる主人公、個性的な従者たちとの絆、そして広がり続ける物語の世界。
原作・コミック・アニメ第3期と、今後の展開から目が離せません。それでは最後にポイントを箇条書きでまとめます。
- 異世界に捨てられた不遇な主人公・真の成り上がり物語である
- 女神に「不細工」と罵られ最果ての荒野へ追放される
- 元の世界の神・月読命から強力な加護を得る
- 上位竜の巴、災厄の黒蜘蛛の澪を従者とする
- リッチの識も仲間に加わりクズノハ商会として活動する
- 主人公は規格外の力を持つが異世界基準では不細工とされる
- 従者は強力かつ美形だが個性的(時代劇好き、アニメ好きなど)
- 物語の発端は自己中心的で傲慢な女神である
- 女神はヒューマンを偏愛し他種族を迫害する世界の元凶だ
- 原作小説は継続中で2024年6月時点で21巻まで刊行済みである
- アニメは第3期の制作が決定している
- Web版更新停止により打ち切りや完結の噂があるが事実ではない
- 最強の冒険者ソフィアの死亡説はまちがい
- もう一人の勇者・智樹は破滅的な道を歩む可能性が高い
- 最強の上位竜は現時点ではルトが有力候補とされる
- 不遇から成り上がる主人公、個性的な従者たちとの絆、そして広がり続ける物語の世界。
それでは最後まで見ていただきありがとうございました。